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生存戦略

「謙虚」であっても「舐められるな」。自分の意見をはっきり伝えるべき理由

yamari@0128

前回の記事で「謙虚さ」の大切さをお伝えしました。しかし、ここで一つ勘違いしてはいけないことがあります。 それは、「謙虚=何でも言うことを聞く」ではないということです。

謙虚でいることは大切ですが、同時に「舐められてはいけない」。 自分の意見を、根拠を持ってはっきり伝える。これもまた、自分を死守するための重要な戦略です。

なぜ「舐められる」と危険なのか?

学校現場、特に複数の教員で動くチームにおいて、一度「この人は何を言っても大丈夫」「反論してこない」と思われてしまうと、以下のような「損」が押し寄せます。

  • 1. 指導の「一貫性」が崩壊する
    • TT(チームティーチング)において、同僚から舐められると、あなたが生徒に指導している横から「いや、それは違うよ」と平気で口を出されるようになります。生徒が「誰の言うことを聞けばいいの?」と混乱し、パニックや不適応が増えることになってしまいます。
  • 2. 「便利屋」としての固定化
    • 「あの人は断らない」「何を言っても大丈夫」というレッテルを貼られると、本来あなたがやるべきではない雑務が自然と集まってきます。重い分掌、急な代役、面倒な事務処理……。「ありがとう」の言葉すらなく、当然のように振られるようになります。
  • 3. 「感情のゴミ捨て場」にされる
    • 上司や先輩が、自分のストレスをぶつけるターゲット(八つ当たり先)に選ぶようになります。他の人がミスしても何も言われないのに、あなたが同じことをすると厳しく叱責されるような「理不尽な不平等」が起こります。
  • 4. 正当な評価が受けられなくなる
    • どれだけ現場で貢献していても、舐められていると、その功績を「あの人がやるのは当たり前」「周りのサポートがあったから」と過小評価されがちです。昇給や希望の分掌、配置換えなどの際に不利になることがあります。

舐められないための「根拠」の作り方と伝え方

「舐められない」ための最強の盾は、感情的な反論ではなく「客観的な根拠(エビデンス)」です。

特に特別支援学校という場では、感覚的な「なんとなく」が横行しやすいからこそ、数字や事実を突きつけることが絶大な威力を発揮します。

  • 1. 「事実(データ)」を味方につける
    • 相手が強気なベテランや上司であっても、動かしようのない「事実」には反論しにくいものです。
    • 回数や時間の記録: 「最近パニックが多い」ではなく、「今週は午前中に3回、計60分の離席がありました」と伝えます。
    • 前年度との比較: 「去年のこの時期の指導計画では〇〇を優先していましたが、今の実態は△△です」と比較を出します。
  • 2. 「生徒の利益」を盾にする
    • 自分の意見を通そうとすると「わがまま」に見えますが、「生徒のため」という形を取ると誰も否定できなくなります。
    • NG: 「私はこのやり方は大変なので嫌です」
    • OK: 「今のチーム体制でその指導を行うと、生徒Aさんの安全確保に〇〇というリスクが生じます。私は生徒の安全を最優先に考えたいので、B案を提案します」
  • 3.言葉の「語尾」を言い切る
    • 舐められやすい人は、無意識に語尾を濁しています。 「〜だと思うのですが…」「〜かもしれません」と言ってしまうと、相手に付け入る隙を与えます。
    • 生存戦略: 「実態から判断して、〇〇です」「私はこう考えます」と、ドット(。)で言い切る練習をしましょう。
  • 4.万が一、意見が通らなかった時の「記録」
    • 根拠を持って伝えたのに、強引に押し切られた場合は、その経過をメモに残しておきましょう。「私は根拠を持ってリスクを提示した」という事実は、将来トラブルが起きた時にあなたを守る証拠になります。

周りの意見に「はい、わかりました」と微笑むだけの、いわば「都合の良い人」では、生徒も自分も守れません。

「根拠」を持って話すことは、相手を攻撃することではありません。

謙虚さは心の中に。 でも、口から出す言葉には、「根拠」を持って。

あなたがはっきり意思表示をすることで、周りの扱いは確実に変わっていきます。

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ひかる
ひかる
元 教師
先生の毎日を、もっと楽に。
元教師のひかるが、過酷な現場で身に付けた仕事効率化やメンタルケアのコツを届ける「kyoushi-survival」を運営中。
頑張りすぎてしまう先生たちが、笑顔で子ども達と向き合えるお手伝いをします。
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