一番大切なこと
児童・生徒を大切にする でも自分はもっと大切にする
私たちは教師です。「児童・生徒を何より大切にすること」——それは、この職業を選んだ私たちにとって、もはや当たり前の前提かもしれません。
でも、あえてここで言わせてください。 表向きは、それで通しておいてください。
あなたの本音の場所では、一番大切にしなければならないのは「自分自身」なのです。教育現場は、心も体も激しく消耗します。 「児童・生徒のために」という言葉は美しく、時に魔法のように私たちを動かしますが、同時に自分をすり減らす呪文にもなり得ます。「自分を一番に大切にする」ことは、わがままでも怠慢でもありません。教師として、一人の人間として、この現場を生き抜くための「最強の生存戦略」なのです。
あなたは毎日、教師として本当によく頑張っていますね。
- 目の前の児童・生徒への丁寧な指導
- 神経をすり減らす保護者対応
- 終わりの見えない校務分掌
- 夜遅くまでの教材研究や教材作り
- 完璧を求められる教室の環境整備
- そして、時には上司への「ご機嫌伺い」まで……。
学校という場所で、私たちがこなすべきタスクはあまりにも膨大です。 真面目な先生ほど、これらすべてを「100点」でこなそうとして、自分の心と体を削ってしまいます。
だからこそ、この記事では「何を大切にし、何をあきらめるべきか」。 そして、過酷な現場で自分を守りながら、賢く、効率的に立ち回るための「教師の生存戦略」を、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
実は、私は過去に適応障害と診断され、休職していた時期があります。
当時の私は「教師なんだから」「子供たちのために」と、自分を後回しにして走り続けていました。膨大な仕事、期待に応えなければというプレッシャー……。気づいた時には、心と体の限界を超えていました。
休職期間中に痛感したのは、「私が倒れても、学校は回り続ける。でも、私の人生の代わりは誰もいない」という冷酷で、かつ救いのある現実でした。
私が休んだことで、児童・生徒には一時的に寂しい思いをさせたかもしれません。でも、ボロボロのまま教壇に立ち続け、笑顔も余裕も失った姿を見せ続けることが、本当に「生徒を大切にすること」だったのか。
今ははっきりと分かります。 教師が自分を大切にすることは、教育の質を保つための「義務」なのだと。
